こんにちは、ケントです。

ぼくはハスキーのバッキーとイリーナと暮らしています。大型犬は背が高いので、立ち上がればテーブルやキッチンの上にも簡単に鼻が届きます。

クリスマスから年末年始は、人の食べ物が増え、来客があり、飾りが増え、クラッカーのような大きな音も鳴り、しかも動物病院がお休みになりやすい時期です。ふだんは起きないことが、いくつも重なるのがこの季節です。

先に結論です。

年末年始の大型犬の家で大事なのは、①犬に危ない食べ物を「届かない場所」に置くこと、②来客にも家のルールを伝えること、③落ち着ける部屋を用意すること、④休みの間に開いている動物病院を先に調べておくこと。この4つを12月に入る前に整えておくことです。

本記事の内容

  1. 年末年始に気をつけたい7つのこと
  2. 大型犬ならではの注意点
  3. よくある質問

年末年始、大型犬と暮らす家で気をつけたい7つのこと

コスモス畑で飼い主が2頭のハスキーのリードを持つ散歩風景

1. 犬に危ない「人の食べ物」を知っておく

東京都も、チョコレートや玉ネギなど人の食べ物で、ペットが中毒などの健康被害を起こし、最悪の場合は死に至ることがあると注意を呼びかけています。

アメリカの動物愛護団体 ASPCA のペットに与えてはいけない人の食べ物の一覧から、年末年始のテーブルに並びやすいものを抜き出すと、次のとおりです。

  • チョコレート・コーヒー:嘔吐や下痢、多動、不整脈、震えなどを起こすことがあり、カカオの濃いものほど危険とされています
  • ぶどう・レーズン:腎臓の障害を起こすおそれがあります(レーズン入りのパンや焼き菓子にも注意)
  • 玉ねぎ・にんにく・ねぎ類:赤血球が傷ついて貧血につながることがあります。お鍋や煮物、すき焼きの残りにも入っています
  • キシリトール:シュガーレスガムなどに入っていて、低血糖や肝臓の障害を起こすことがあります
  • アルコール:嘔吐や呼吸の異常などを起こし、吸収が速いので早めの受診が大切とされています
  • パン生地(イースト生地):お腹の中でふくらみ、命に関わる状態になることがあります
  • 脂っこいもの・ナッツ:嘔吐や下痢、膵炎の原因になることがあり、マカダミアナッツは犬にふらつきや震えを起こすことがあります
  • 塩分の多いもの:のどの渇きや電解質の異常を招くことがあります

「少しならいいか」と思いがちですが、どれもあげない・届かせないがいちばん確実です。ふだんのごはんの考え方は「大型犬のドッグフード選びで見るべき5つのポイント」にまとめています。

2. 骨つき肉と食べ残しは、すぐ片づける

クリスマスのチキンなど、骨つきの料理が増えるのもこの時期です。ASPCA はホリデーの安全のポイントで、七面鳥やチキンの骨は危険だとしています。骨は消化管を傷つけたり、つまらせたりして、手術が必要になることもあるそうです。

  • 食べ終わったお皿は、テーブルに置きっぱなしにしない
  • 骨や食べ残しは、ふた付きのゴミ箱か、犬が入れない場所へ
  • ゴミ袋を玄関や床に置いたままにしない

大型犬は、ゴミ箱を倒すのも、袋を破るのも一瞬です。ゴミ箱のふたを閉めるだけでも、事故の入り口をひとつ減らせます。

3. 来客に「家のルール」を伝えておく

親戚や友人が来ると、よかれと思って犬に食べ物をあげる人もいます。

  • 「犬には何もあげないでください」と最初に伝える
  • テーブルの上の食べ物から目を離さないようお願いする
  • 玄関の開け閉めのときに、犬が飛び出さないよう気をつけてもらう

ASPCA は、来客の薬はカバンやスーツケースではなく、閉まる戸棚などにしまってもらうことも勧めています。床に置いたカバンは、大型犬の鼻の高さにちょうどあります。

4. 飾りとコードは「届かない・倒れない」に

ASPCA は、ホリデーの飾りについて次のような注意をあげています。

  • 電気のコードは感電、電池は口や食道のやけどの原因になる
  • 割れやすいオーナメントは、破片で口や消化管を傷つけることがある
  • クリスマスツリーはしっかり固定して倒れないようにする
  • キラキラしたモール状の飾り(ティンセル)は、飲み込むと腸閉塞などを起こし、手術が必要になることもある
  • 火のついたろうそくはそのままにしない

大型犬はしっぽの位置も高いので、低いテーブルに置いた飾りやろうそくは、しっぽで払い落とされることもありえます。飾りは高い場所か、犬が入らない部屋にと考えておくと安心です。

暖房器具とコードについては「ハスキーは寒さに強い?冬に気をつけたい7つのこと」でもくわしく書いています。

5. クラッカーやにぎやかな音には「逃げ場所」を

ASPCA は、音楽やクラッカーなどの大きな音で犬がこわがることがあるとして、落ち着ける静かな部屋を用意するよう勧めています。

  • 来客やパーティーのあいだは、犬が休める部屋やクレートを用意しておく
  • こわがっているときは無理に輪の中に入れない
  • 驚いて外へ飛び出さないよう、玄関や窓の開け閉めに気をつける

クレートが「安心できる場所」になっていると、こういうときに助かります。慣らし方は「大型犬のケージの選び方」で書いています。

6. 休みの間に開いている動物病院を、先に調べておく

年末年始は、かかりつけの動物病院もお休みになることがあります。何かあってから探すと、あわてて時間がかかります。

  • かかりつけの年末年始の診療日を、12月に入ったら確認する
  • 近くの夜間救急・休日診療の動物病院の場所と電話番号を、スマホと紙の両方に控えておく
  • 車で行くなら、大型犬を乗せられるか、何分かかるかも確認しておく

もし犬が危ないものを食べたかもしれないときは、何を・どのくらい・いつ食べたかをメモして、すぐに動物病院へ電話するのが基本です。ASPCA も、食べた量を確かめたうえで獣医師に連絡するよう案内しています。自己判断で吐かせようとせず、獣医師の指示に従ってください。

病院代が心配な人は「大型犬にペット保険は必要?」も参考にしてください。

7. 帰省や旅行で預けるなら、早めに予約する

年末年始に家をあける予定があるなら、ペットホテルやシッターは早めに動いたほうが安心です。大型犬は受け入れてもらえるところが限られることもあるので、

  • 大型犬を受け入れているか
  • 必要なワクチンの証明は何か
  • いつもの食べ物を持ち込めるか

を、予約のときに確認しておきましょう。預けずに家で留守番させる場合は、「大型犬の留守番に見守りカメラは必要?」にまとめた見守りの方法も使えます。

大型犬ならではの注意点

屋外で落ち着いて過ごす犬

「高い場所なら大丈夫」は通用しない

小型犬なら届かない高さでも、大型犬は後ろ足で立てばキッチンカウンターやテーブルの上まで届きます。

  • 食べ物は、ふた付きの容器か、扉のついた棚へ
  • 犬だけをキッチンや食卓のある部屋に残さない
  • 料理中や食事中は、犬は別の部屋かクレートで過ごしてもらう

「届かないはず」より「届くもの」と考えて置き場所を決めるほうが、事故は減らせます。

2頭以上いる家は、取り合いにも注意

落ちた食べ物を、2頭が同時に取りに行くこともあります。慌てて飲み込んだり、犬どうしでけんかになったりしないよう、床に食べ物を落とさない・落ちたらすぐ拾うを家族で決めておくといいと思います。

運動不足はいたずらのもと

年末年始は人の予定がつまって、散歩が短くなりがちです。ハスキーのように体力のある犬は、エネルギーが余ると、いたずらやゴミあさりにつながりやすいと考えています。忙しい日ほど、散歩の時間は先に確保しておきたいところです。

散歩のコツは「大型犬の散歩で引っ張るときの対策」に書いています。

よくある質問

ひまわり畑の前に座るハスキー

少しだけなら、人の食べ物をあげてもいいですか?

チョコレート、ぶどう・レーズン、玉ねぎやねぎ類、キシリトール、アルコールなどは、量にかかわらず避けるのが基本です。味つけされた料理には、見えないところにこれらが入っていることもあるので、人の料理はあげないのがいちばん安心です。

犬が危ないものを食べてしまったら、どうすればいいですか?

何を、どのくらい、いつ食べたかを確認して、すぐに動物病院に電話してください。年末年始は、休日や夜間に対応している病院を前もって調べておくと、あわてずに済みます。

ツリーや飾りは置かないほうがいいですか?

置くなら、倒れないように固定し、犬が届かない場所や、犬が入らない部屋に置くのがおすすめです。コードや電池、割れやすい飾り、ティンセルは特に注意が必要です。

まとめ|年末年始は「ふだんと違うこと」が重なる時期

室内で過ごす大型犬

年末年始、大型犬と暮らす家で気をつけたいのは、次の7つです。

  • 犬に危ない人の食べ物を知っておく
  • 骨つき肉と食べ残しは、すぐ片づける
  • 来客に「家のルール」を伝え、薬はしまってもらう
  • 飾りとコードは「届かない・倒れない」に
  • 大きな音には、落ち着ける部屋やクレートを
  • 休みの間に開いている動物病院を、先に調べておく
  • 預けるなら、早めに予約する

どれも、12月に入る前に少し準備しておくだけでできることばかりです。

まずは今日、近くの夜間・休日の動物病院の電話番号を、スマホに登録するところから始めてみてください。

ハスキーとの暮らし全体の準備は「シベリアンハスキーの飼い方完全ガイド」、災害への備えは「大型犬の防災、何から始める?」にまとめています。

参考資料

草地でくつろぐ大型犬

※本記事は公開されている情報と、ハスキーと暮らすぼくの考えをまとめたものです。犬の体調や、食べてしまったものについての判断は、必ず獣医師に相談してください。

犬との暮らしを、もっと楽しく。

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