こんにちは、ケントです。
ぼくはハスキーのバッキーとイリーナと暮らしてきました。ジャパンケネルクラブがハスキーの用途を「橇犬」(そり犬)と紹介しているとおり、引く力の強い犬種です。ぼくも引っ張りで手が痛くなったことがあるので、散歩の道具のことはつい気になります。
先に結論です。
首輪のすっぽ抜けに備えてまずできることは、散歩前の点検です。首とのすき間、金具とリードの傷み、ハーネスの合わせ方を中心に見ます。あわせて、抜けたときの動き方を決め、飼い主が分かる印を付けておく。これがぼくの考え方です。
なお、この記事は「うちの犬が抜けたときの体験談」ではありません。環境省やアメリカンケネルクラブ(AKC)などの情報をもとに、ハスキーのような大型犬の家ならどう考えるかを、ぼくなりに整理したものです。
本記事の内容
- 首輪がすっぽ抜ける理由
- 散歩前に見たい5つの点検
- 首輪・ハーネス・つなぐ道具の考え方
- 抜けてしまったときの動き方
- 飼い主が分かる印を付けておく
- よくある質問
首輪がすっぽ抜ける理由

環境省の「迷子にさせないために」には、「首輪がゆるんですっぽり抜けてしまったり、鎖やリードが古びて切れてしまった例も多くあります」と書かれています。道具のゆるみと傷みは、最初に見直したいところです。
AKC も、首輪がゆるすぎると犬が抜け出してしまうことがあると説明しています。グレイハウンドやウィペットは、頭が首より小さいことが多いとも書いています。
今回確認した資料には、ハスキーの抜けやすさについての記述はありませんでした。ただ、力の強い大型犬なら、後ずさりしたときに首輪にかかる力も大きくなると思います。だからぼくは、ハスキーでも「うちの子は大丈夫」と決めつけないほうがいいと考えています。
散歩前に見たい5つの点検

1. 首とのすき間は「指2本」
AKC は、大型犬は首輪と首の間に指2本が入るくらいを目安にしています。別の記事では「指2本は入るけれど、それより多くは入らない」という書き方もしています。
指が3本入るようなら、ゆるめかもしれません。逆に指が入らないほどきついのも、犬には負担だと思います。毛の多い犬は毛の上からだと分かりにくいので、ぼくなら毛をかき分けて、首との間に指を入れて確かめます。毎回でなくても、月に一度は確かめたいところです。
2. 毛の量が変わる時期に、測り直す
ここはぼくの考えです。ハスキーのように毛が厚い犬は、換毛期の前後で首まわりの毛の量が変わります。毛が多い時期にちょうどよかった首輪が、毛が抜けたあとはゆるくなっていることもあり得ると思います。
換毛期のブラッシングのついでに、指2本を確かめ直すと忘れにくいはずです。子犬の成長期や、体重が変わったときも同じです。抜け毛の話は「ハスキーの抜け毛は本当にヤバい?」にまとめています。
3. 金具・バックル・リードの傷み
環境省は、首輪などを定期的に点検するよう呼びかけています。ぼくなら、次のところを見ます。
- ナスカン(リードの先の金具)が、指を離したときにきちんと閉じるか
- バックルにひびや欠けがないか
- 首輪の穴が広がっていないか、アジャスターがずれていないか
- リードの縫い目がほつれていないか、かじった跡がないか
雨で濡れた道具は、そのまましまわず乾かしてから確かめると安心です。雨の日の歩き方は「大型犬の雨の日、散歩はどうする?」に書いています。
4. ハーネスも合っているか確かめる
「ハーネスなら抜けない」とは言えません。動物病院グループの VCA は、体に合っていないハーネスは犬が後ずさりして抜けることがあると説明しています。
AKC は、ハーネスも指2本のゆとりを見て測るよう案内しています。ぼくなら胸まわりのベルトも同じように確かめます。首や脇に食い込んでいないかも一緒に見てください。
5. 玄関を開ける前に、一度リードを軽く引いてみる
これもぼくの考えです。玄関を開ける前に、リードを軽く引いて、金具とベルトが留まっているかを確かめます。玄関は犬が興奮しやすい場所だと思うので、一度おすわりで止まる習慣があると、点検もしやすくなるはずです。
環境省は、室内や庭から逃げ出さないよう戸締まりに注意することも呼びかけています。玄関を開ける前にリードをつける順番を、家族でそろえておくといいと思います。
首輪・ハーネス・つなぐ道具の考え方

道具を替えれば安心というわけではありません。それぞれの特徴を知って、体に合わせて選びます。
首輪(ふつうの平らなもの)
鑑札や迷子札を付けておく場所にもなります。ゆるみに注意します。
ハーネス
AKC は、首輪より快適な選択肢になりうるとしています。ただし、さきほどのとおり合っていないと抜けることがあります。ハーネスに替えるだけで引っ張りが減るとは限らないので、練習も一緒に進めます。やり方は「大型犬の散歩で引っ張るときの対策」にまとめています。
マーチンゲール(引くと少し締まる首輪)
AKC は、首と頭の太さが近く、平らな首輪から抜けてしまう犬に向いていると紹介しています。VCA は、犬の首が締まりすぎず、抜けもしないように合わせること、着けている間は人が見ていることを挙げています。つけっぱなしにする道具ではない、ということです。使ったことがなければ、トレーナーさんや獣医師に合わせ方を聞いてから使うと安心です。
首輪とハーネスをつなぐ道具
通販サイトでは「ジョイントリード」「ダブルリード」「二重リード」といった名前で、首輪とハーネスの2か所をつなぐ商品が売られています。どちらかが抜けても、もう片方でつながっている状態をねらう道具です。同じ名前でも作りや用途が違うことがあるので、商品説明で確かめてください。
ただ、この記事では、効果や安全性についての公的な解説を確認できていません。買うなら、販売ページで金具の材質と耐荷重、対応する犬のサイズを確かめてください。つなぐ先のハーネスや首輪が合っていなければ意味が薄くなるので、上の点検が先だと思います。
抜けてしまったときの動き方

実際に抜けたときに慌てないよう、動き方を先に決めておきます。
まず、追いかけない
AKC は、追いかけると逆効果になることが多いと説明しています。走って追いかけたくなりますが、落ち着いて動き、犬を見失わないようにします。
- 明るい声で名前を呼ぶ(怒った声にしない)
- 少しかがむ、背を向けるなど、体の動きで誘ってみる
- おやつやおもちゃなど、その子の好きなものを使う
- 戻ってきても叱らない(叱ると、次から戻りにくくなると思います)
呼び戻そうとして、飼い主が車道に飛び出さないようにしてください。
ふだんから「おいで」を練習しておくことも、AKC はいちばん大切な安全のスキルのひとつとして挙げています。ぼくなら、刺激の少ない場所から始めて、できたら大好きなものをあげます。
見失ったら、すぐ連絡する
環境省は、迷子になった地域の保健所、動物管理センター、交番、動物病院へ連絡するよう案内しています。収容動物検索情報サイトからも、各地の情報を探せます。
東京都の案内では、次のことが書かれています。
- 逃がした動物を自分で探すのは飼い主の義務
- 境界の近くや、遠くまで行った可能性があるときは、周辺の地域のセンター、保健所、警察署にも問い合わせる
- 鑑札や注射済票など身元の表示がない動物については、連絡が来ない
- 表示があっても確認できない場合があるので、必ず飼い主から問い合わせる
- 収容の期限は7日間で、問い合わせの間隔を7日以上あけない
これは東京都の例で、窓口や期限は地域によって違うことがあります。自分の市区町村の窓口の電話番号は、今のうちにスマホへ入れておくと、いざというときに探さずに済みます。
飼い主が分かる印を付けておく

首輪が抜ける話をしていますが、首輪についている鑑札や迷子札は、首輪が抜ければ一緒に外れます。環境省も、首輪や迷子札など外れやすいものには、マイクロチップなどを併せて使うことをすすめています。
- 鑑札と注射済票:厚生労働省は、飼い犬に着けておかなければならないものとし、迷子になっても鑑札から飼い主の元に戻すことができると説明しています
- 迷子札:名前と電話番号が今のものか確かめます
- マイクロチップ:登録情報が古いと、連絡が届かないことがあります。引っ越しや電話番号の変更があったら、環境省の案内にある登録サイトから変更します。変更届の手数料はかかりません
- 写真:探すときに使えるよう、全身と模様が分かる写真をスマホに入れておきます
ハーネスだけで歩く日は、印が首輪にしかないと、犬に何も付いていない状態になります。AKC は首輪でもハーネスでも身元の情報を最新にしておくようすすめています。
災害ではぐれたときの備えは「大型犬の防災、何から始める?」にも書いています。
よくある質問

首輪とハーネスは、どちらが抜けにくいですか?
どちらとも言い切れません。どちらも体に合っていないと抜けることがあります。AKC と VCA も、合わせ方の大切さを書いています。犬の体型や歩き方に合うものを選び、指2本で確かめてください。
きつめにしておけば安心ですか?
ぼくはおすすめしません。きつすぎると、首に負担がかかると思います。AKC の目安の指2本から始めて、前にずれたり抜けそうだったりするなら、合わせ直すか道具を見直します。
どれくらいの頻度で点検すればいいですか?
環境省は「定期的に」と書いていて、回数までは書かれていません。ぼくなら、散歩に出る前に金具を一目見る、月に一度と換毛期には指2本を確かめる、くらいが続けやすいと思います。
子どもにリードを持たせても大丈夫ですか?
大型犬は力が強いので、ぼくなら子どもだけでは持たせません。一緒に歩くなら、大人がメインのリードを持つのが安心です。
まとめ|首輪のすっぽ抜けに備えて、出かける前に確かめる

- 環境省も、首輪のゆるみやリードの古さで抜けたり切れたりした例が多いと書いている
- 大型犬の首輪は、指2本が目安。毛の多い犬は、毛をかき分けて確かめるのがぼくのおすすめ
- 金具・バックル・リードの傷みを見る
- ハーネスも、合っていなければ抜けることがある
- 抜けたら追いかけず、明るい声で呼ぶ。見失ったらすぐ連絡する
- 鑑札・迷子札・マイクロチップの情報を今のものにしておく
まずは今日の散歩の前に、首輪に指を2本入れてみてください。ついでに、市区町村の窓口の電話番号をスマホに入れておくと、安心がひとつ増えます。
ハスキーとの暮らし全体の準備は「シベリアンハスキーの飼い方完全ガイド」にまとめています。
参考資料
- ジャパンケネルクラブ「シベリアン・ハスキー」
- 環境省「迷子にさせないために」
- 環境省「犬と猫のマイクロチップ情報登録について」
- 厚生労働省「犬の鑑札、注射済票について」
- 東京都動物愛護相談センター「犬、猫を逃がしてしまった飼い主の方へ」
- AKC「Dog Harnesses and Dog Collars: Which Is Right For Your Dog?」
- AKC「What to Do If Your Dog Runs Away or Gets Loose」
- AKC(犬の用品の測り方)
- VCA「Collar and Harness Options for Dogs」
※本記事は公開情報と、ハスキーと暮らしてきたぼくの考えをまとめたものです。道具の合わせ方や行動に不安がある場合は、獣医師や専門のトレーナーへ相談してください。窓口や手続きは地域によって違うので、お住まいの市区町村の最新情報を確認してください。
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