こんにちは、ケントです。
ぼくはハスキーのバッキーとイリーナと、田舎で暮らしています。暑さが苦手なハスキーにとって、秋はようやく外を気持ちよく歩ける季節です。夏の散歩を短めにしていた家ほど、「秋はたっぷり歩かせたい」と思うのではないでしょうか。
ただ、秋の散歩道は、夏とは足元の景色がまったく違います。ぎんなん、どんぐり、栗のイガ、落ち葉の山、雨のあとに生えるキノコ。そして、マダニはまだ活動しています。
先に結論です。
秋の散歩で大事なのは、①足元の「秋の落としもの」を拾い食いさせないこと、②草むらや落ち葉の山に顔をつっこませないこと、③帰ったら体をチェックすること、④日暮れの早さに合わせて時間を見直すこと。この4つです。
本記事の内容
- 秋の散歩で気をつけたい7つのこと
- 拾い食いしたかもしれないときの対応
- よくある質問
秋の散歩で気をつけたい7つのこと

1. ぎんなん(イチョウの実)を口にさせない
イチョウ並木や公園では、秋になるとぎんなんが足元に落ちています。
日本獣医師会の雑誌には、ぎんなんによる中毒が疑われた犬の症例が報告されています。その犬は、嘔吐と手足のふるえで夜間救急を受診し、治療を受けて回復したそうです。
- イチョウの木の下では、リードを短めに持って足早に通る
- ぎんなんが多い道は、秋のあいだだけ散歩コースから外す
- 鼻を地面につけて何かをくわえようとしたら、すぐに止める
においの強い実なので、犬が興味を持つこともあります。「通らない」「止まらない」が、いちばん確実です。
2. どんぐり・木の実・栗のイガにも注意する
どんぐりなどの固い木の実は、丸のみするとのどや腸につまるおそれがあると言われています。大型犬は口が大きいぶん、小さな実なら一瞬で飲み込めてしまいます。
また、栗のイガは、肉球や鼻先をけがする原因になります。
- 木の実がたくさん落ちている場所では、においをかがせすぎない
- 口に入れたら「出して」で離せるよう、ふだんから練習しておく
- 散歩から帰ったら、肉球にトゲや傷がないか見る
「出して」「待て」で止められると、拾い食いの多くは防げます。引っ張りが強くて止めにくい子は「大型犬の散歩で引っ張るときの対策」も参考にしてください。
3. 雨のあとのキノコに近づけない
ASPCA(米国動物虐待防止協会)は、秋のペットの安全のポイントで、秋はキノコが多い季節だとしています。
ほとんどのキノコは毒性がほとんどないか、まったくないそうです。ただ、残りのごく一部には命に関わる重い症状を起こすものがあり、見た目で見分けるのは難しいとされています。そのため、ASPCA は「キノコが生えている場所に、ペットを近づけないこと」をいちばんの予防としています。
- 雨のあとは、芝生や公園の木の根元をよく見て歩く
- 庭にキノコが生えていたら、犬を出す前に取りのぞく
- 食べたのを見たら、すぐに動物病院へ電話する
4. マダニは「秋もまだ活動中」と考える
厚生労働省は、マダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに刺される危険性が高まるとしています。涼しくなったからといって、まだ油断はできません。
同じページでは、ペットについて次のようなことがすすめられています。
- 散歩のあとは、ペットの体をチェックする
- ペット用のマダニの駆除剤は、獣医師に相談する
- マダニが強く食い込んでいるときは、無理に取らず獣医師に取ってもらう
ハスキーのように毛が厚い犬は、マダニがついても見つけにくいと感じます。耳のうら、首まわり、わきの下、指のあいだ、しっぽのつけ根など、毛の奥や皮膚のやわらかいところを中心に、手で毛をかき分けて見てあげてください。
人のほうも、草むらに入るときは長そで・長ズボンにしておくと安心です。
5. 草むらと落ち葉の山に、顔をつっこませない
落ち葉が積もった場所は、犬にとってはにおいの宝庫です。でも、その下に何があるかは人からは見えません。
ASPCA は同じ秋の安全のポイントで、秋は冬眠の準備でヘビが活発になるとして、住んでいる地域のヘビとその居場所を知っておくよう呼びかけています。ほかにも、秋は寒さを避けてネズミが家に入りやすくなるため、殺鼠剤(ネズミの駆除剤)が使われることが増えるとも書かれています。
- 落ち葉の山や深い草むらには、鼻先を入れさせない
- 畑や倉庫、物置のまわりでは、落ちている物を口にさせない
- 自宅で殺鼠剤を使うなら、犬が絶対に届かない場所に置く
田舎の散歩道は、人の少ない気持ちのいい道が多いぶん、草むらや畑のそばを通ることも多いと思います。「どこでもにおいをかがせる」より「かいでいい場所を決める」ほうが、ぼくは安心だと考えています。
車まわりの不凍液も秋から冬に注意したいもののひとつです。くわしくは「ハスキーは寒さに強い?冬に気をつけたい7つのこと」に書いています。
6. 日暮れの早さに合わせて、散歩の時間を見直す
秋は、毎日少しずつ日が短くなります。夏と同じ時間に夕方の散歩に出ると、帰り道はもう真っ暗、ということも起こりやすくなります。
暗くなると、足元の落としものも、草むらの様子も見えにくくなります。
- 夕方の散歩は、明るいうちに帰ってこられる時間に早める
- どうしても暗くなる日は、反射材とライトを用意する
- 暗い道では、知らない道や草むらの多い道を選ばない
暗い時間の散歩の道具は、冬の記事でまとめています。秋のうちに準備しておくと、冬に入ってもあわてずに済みます。
7. 涼しくなっても、運動は少しずつ増やす
秋は、ハスキーが元気に体を動かせる季節です。でも、夏のあいだ運動を控えていた子に、いきなり長い距離を歩かせるのはおすすめしません。
- 距離や時間は、何日かかけて少しずつのばす
- 日中はまだ暑い日もあるので、水は秋も持っていく
- 歩き始めはゆっくり、帰ってきたら足の様子を見る
朝晩の寒暖差が大きい日もあります。その日の気温と、その日の犬の様子で決めるのが基本です。

子どもと一緒に歩くときは

秋は、家族で散歩に出やすい季節でもあります。子どもと一緒に歩くなら、次のことを家族で決めておくといいと思います。
- 大型犬のリードは、大人が持つ
- 拾った木の実やどんぐりを、犬の前で投げたり渡したりしない
- 犬が何かをくわえたら、子どもは手を出さずに大人を呼ぶ
子どもが集めたどんぐりを床に置いておくと、家の中で犬が口にすることもあります。拾ってきた木の実は、犬の届かない場所へ。家の中のルールも、秋だけ少し足しておくと安心です。
拾い食いしたかもしれないときの対応

もし犬が、ぎんなんやキノコ、木の実などを食べたかもしれないときは、次のことをメモして、すぐに動物病院へ電話してください。
- 何を食べたか(できれば実物や写真を残す)
- どのくらい食べたか
- いつ食べたか
- 吐いている、ふるえている、元気がないなど、いまの様子
自己判断で吐かせようとせず、獣医師の指示に従うのが基本です。夜や休日に開いている動物病院は、ふだんから調べておくと、いざというときにあわてずに済みます。
病院代が心配な人は「大型犬にペット保険は必要?」も参考にしてください。
よくある質問

どんぐりを1個くらい食べても大丈夫ですか?
量や犬の大きさ、体の状態によって変わるので、「1個なら大丈夫」とは言い切れません。固い木の実は、のどや腸につまるおそれもあると言われています。食べたのを見たら、動物病院に電話して様子の見かたを相談してください。
マダニの予防薬は秋もいりますか?
厚生労働省は、マダニの活動が盛んなのは春から秋にかけてとしています。予防薬の種類や、いつまで続けるかは、住んでいる地域や犬の体の状態で変わるので、かかりつけの獣医師に相談してください。
落ち葉の上を歩かせるのはダメですか?
歩くこと自体を怖がる必要はないと思います。ただ、落ち葉の下には木の実やキノコ、とがった物がかくれていることもあります。落ち葉の山に顔をつっこませない、何かをくわえたらすぐ止める、の2つを意識しておくと安心です。
まとめ|秋の散歩は「足元」と「帰ってからのチェック」

秋の散歩で気をつけたいのは、次の7つです。
- ぎんなんを口にさせない
- どんぐり・木の実・栗のイガに注意する
- 雨のあとのキノコに近づけない
- マダニは秋もまだ活動中と考え、帰ったら体をチェックする
- 草むらと落ち葉の山に顔をつっこませない
- 日暮れの早さに合わせて、散歩の時間を見直す
- 運動は少しずつ増やす
秋は、ハスキーと歩くのがいちばん気持ちいい季節です。足元に少しだけ気をつけて、この季節の散歩を楽しんでください。
まずは今日の散歩コースに、イチョウの木やキノコが生えやすい場所がないか、思い出してみるところから始めてみてください。
ハスキーとの暮らし全体の準備は「シベリアンハスキーの飼い方完全ガイド」、年末年始の注意点は「年末年始、大型犬と暮らす家で気をつけたい7つのこと」にまとめています。
参考資料

※本記事は公開されている情報と、ハスキーと暮らすぼくの考えをまとめたものです。犬の体調や、食べてしまったものについての判断は、必ず獣医師に相談してください。
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